タイトルの通り「悪いヤツほど出世する」のだ。
常々私はそう思っていた。
先日は「ダークサイドスキル」という本を読んだが、
ブライトサイドスキル(会計知識やロジカルシンキングというスキル)に対して、
空気や印象を操る対極のスキルという意味でダークサイドスキルと呼んでいるだけであまりエグさが足りなかった。
昨日出張だったので新幹線に乗る際にこの本を書店でみかけた。
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”悪いヤツほど出世する”の内容
誠実な人材が優れたリーダーではないということが主な内容。
キャッチコピーはこんな感じ。
世間に流布しているリーダーの「あるべき姿」は、誠実で、謙虚で、思いやりにあふれ……、というものだ。しかし、そんなリーダーは、実際には組織で指導的立場についていたりはしない。
リーダーに「謙虚さ、誠実さ、思いやり」を期待すると痛い目に遭う。なぜなら組織を牽引する人はみな、「虚言や裏切り、自己中心性」により地位を獲得、維持するからだ―。スタンフォード大学の著名研究者が、豊富なデータ、経営学や心理学などの知見から「理想のリーダー論」の幻想を覆し、組織を生き抜くための「6つの現実的な方法論」を説く。
誠実な行動を取っているだけでは立場も危うくなりますし、信用も還って得られません。
ときには人を裏切ること、わがままであること、大げさに演じること、嘘をつくことが必要であり。
この行動は利己的なように見えて、リーダー自分自身のみならず、組織にもメリットをもたらすということです。
著者について
著者のジェフリー・フェファーは
ジェフリー・フェファースタンフォード大学ビジネススクール教授だそうです。
組織行動学を専門とし、これまでもたくさんの著書を著してきました。
日本語でも読める代表的な著書はこんな感じです。
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章ごとの内容
■序章 リーダー教育は、こうして失敗した
■第1章 「リーダー神話」は、百害あって一利なし
■第2章 謙虚――そもそも控えめなリーダーはいるのか?
■第3章 自分らしさ――「本物のリーダー」への過信と誤解
■第4章 誠実――リーダーは真実を語るべきか?(そして語っているか?)
■第5章 信頼――上司を信じてよいものか
■第6章 思いやり――リーダーは最後に食べる?
■第7章 自分の身は自分で守れ
■第8章 リーダー神話を捨て、真実に耐える
”悪いヤツほど出世する”の感想
いい人でいても得をするのは他人ばかりで当人は損をするばかりということがよくわかります。
これは世の中の真理であるとおもいました。
リーダーがたびたび嘘をつくのは罰せられないからであり、
そういうことができる人間ほど出世する。
スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツをはじめ本著には事例が豊富に記載されており、
非常に勉強になる。
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