「ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技」を読んだ
2017年の夏に発売した本なので今更という感じではあるものの、
ブックオフでやすかったので購入したこちらの本。
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適当に購入した割になかなか感心させられる本でした。
著者の方はコンサル業を営んでおられるようで、様々な会社を見てきた経験則や豊富な地検から見出した活きた事例・教訓がそこにあると思われます。
この本の対象としては部長や課長といったミドル層の人材を対象にしています。
トップや経営層と直接コンタクトを取る機会もありながら、自分より下の層の社員との対話もあるといった層こそ会社にとってはキーパーソンであるということがこちらの書籍では強調してありました。
ただ一点不満なことは、タイトルのインパクトの割にはあまり非合法な手段やえぐい手法に対する言及はありませんでしたw。
あたりまえかもしれませんが、そんなに闇の世界の話ではありませんw。
ダークサイド・スキルの内容
見出しだけでも内容を拾うと、以下となります。
思うように上司を操れ
KYなヤツを優先しろ
「使えるやつ」を手懐けろ!
堂々と嫌われろ
煩悩に溺れず、欲に溺れろ
踏み絵から逃げるな
部下に使われて、使いこなせ
ということです。
いまの日本の企業はいわば減点法での評価であり、失敗をおそれるあまりにリスクがとれないという文化が蔓延しています。
また「あうんの呼吸」で空気を読むことが美徳であるとされ、
企業への帰属意識が強く、他者を排除しようという傾向が強くなっています。
印象にのこった章
すべてを紹介するとただのネタバレになるので、
個人的にのこった言葉を紹介すると「男気貯金を貯めろ」と「マスターオブアイドントノウ」です。
男気貯金を貯めろ
前者の「男気貯金」の話はいわば部下に対して日頃自分の信念・スタンスを示しておけというお話でありますが、それはなにもない日常より”有事”の際にこそ真価がとわれるというお話です。
アクシデントやクレームが発生したとき、上司がどういった行動・言動をとるのかということを部下は見ていますしもちろん経営層も見ています。
ただ謝罪をしてその場を収めるだけでは男気貯金はたまりません。
自分の信念・スタンスを貫いてかつ問題を解決してこそ男気貯金はたまるのです。
マスターオブアイドントノウ
こちらの本いわく「人はえらくなるとアイドントノウとはいい不落なってくる。」そうです。
本の中でゼロックス元会長のアン・マルケイヒー氏が引き合いに出され、彼女のあだ名「マスターオブアイドントノウ」の真意について語られています、。
これは私にとっても良い自戒となりました。
何でもかんでも自分でやろうとするリーダーは本当の意味で成果を出すことができません。
私は知らない(アイドントノウ)ただ、それをわかる人間を私は知っていると言い切れるリーダーこそが本当に成果を出すことができるのです。
他人に任せられることは他人に任せて、自分本来の仕事を優先できる人材が本当の成功を手にすることができるのだということがよくわかりました。
まとめ
むかつく上司の恥部を握ったり、取引先の不正を入手した上で交渉するだとかそういう非合法・グレーな手段の本であるかとおもえば至極真っ当な書籍でした。
とはいえ認識を改めてしまえば、面白さはある本です。
そろそろ綺麗事だけでは渡りにくい世の中となってきました。
こういったダークサイドスキルをみにつけたリーダーこそが明日の成功を勝ち取れるのだと私も感じました。
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